バンコクの通勤時間帯の交通機関事情について
タイではバンコクにビジネスが一極集中しています。確かに郊外にある工業団地などでも多くの方々が働いています。しかし、ビジネスの拠点と言えば、バンコク市内にあるオフィス街が中心になっている状況は周知の通りです。
バンコクの交通渋滞は酷いという情報を目にすることがあるかもしれませんが、正にその通りです。朝や夕方の通勤時間になると道路に大量の車とバイクが溢れ返り、いたるところで渋滞が生じています。一方で、公共の交通機関であるBTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)の乗客数も近年は半端なく多くなっており、通勤時間になると列をなして乗車する順番を待つことになります。当然ながら電車が来ても全員が乗れるわけでもなく、何度も乗り過ごすことは日常茶飯事です。
また、無理やり狭いスペースを見つけては、強引に押し入って乗車するような光景もよく見ます。それだけ電車で通勤するのは大変な状況になっています。
近年はこのような交通網が通勤客で混雑していることで、タイのサバーイはどこにいったのかと思うほどです。
バンコク中心地に向かう通勤で疲弊
東京の満員電車はある意味異常な混み具合ですよね。テレビ等で見ると、駅員の方が必死で乗客を押し込み、扉を閉めるような光景を紹介されています。
タイのバンコクはそこまで酷くはないですが、押し合いながら社内で窮屈な思いをすることにはかわりありません。特に扉の入り口周辺は、多くの人が押し合いながらBTSやMRTの列車に乗車してくるため、近くにいると押されるだけで体力が消耗されていきます。
逆に駅が近づくと、乗客が狭いスペースを人を押しのけながら扉の近くに移動しようとするので、グリグリと押されるのに対して体制を崩さないように踏ん張るのが、けっこうしんどいです。
また、朝8時を過ぎる頃になれば、太陽もある程度の高さまで昇ってくるので気温があがり暑いです。そのような熱い中、プラットホームで電車を待つ間、汗がタラリと流れてきます。
仮に通勤電車で30分もかけてオフィスの最寄り駅まで移動するのであれば、既に一仕事終えた後のような疲れた気持ちになると思います。「さぁー今日も仕事をバリバリ頑張るぞ」とはなりません。
通勤での満員電車を回避する方法
結果としては、満員電車を避けて移動する他に、この満員電車の苦痛から逃れる方法はありません。そこで具体的な回避方法を考えてみました。
1.バンコク都心以外の地域で働く
通勤時の満員電車を避けるだけでしたら、中心街であるスクンビット(Sukhumvit)やシーロム(Silom)方面に向かう電車に乗る必要のない場所にオフィスがあれば大丈夫です。
中心街と真逆に向かう電車は、満員電車になることはありえないと思うほど、社内は空いていますし、座れたりします。
あるいは、アマタナコンやシラチャ地域にオフィスがあれば、そのオフィスの近くにマンションを借りたりすることで、満員電車とはオサラバです。ただ、オフィスに移動する交通手段として車などがなければなりませんが。
2.通勤時間を避けた時間帯に電車に乗る
満員電車を避けるために、混雑する時間帯を避ける方法も考えられます。
例えば、朝のオフィスに到着する時間を、始業開始時間の1時間ほど前倒しすれば、朝の満員電車は確実に回避できると思います。帰宅時は、残業でもしない限り、満員電車は避けようがないですが...。
フレックス勤務や在宅勤務が可能なのであれば、可能な限り利用したほうが良いと思います。ただ、このような制度を採用している企業はタイでは少ないのかもしれませんので、もし社内制度としてあるのならラッキーですね。
3.運転手つきの車で通勤
電車を使わない方法が一番です。オフィスがマンションの近くにあるのなら、徒歩やバイク、バイタクなどの選択肢もありますが、距離があるようでしたら、車しか選択肢はなくなると思います。
ですが、通勤時間となると渋滞も酷いので、車で通勤するのにもそれなりに時間を要するため大変です。そのため、運転手を自分で雇うか、会社に運転手つきの車を支給してもらうかです。
バイタクは安全面でおすすめしませんが、渋滞の隙間をどんどん抜けていけるので、移動時間を短縮させるには一番良いかもしれません。私もよくバイタクを使いますが、個人的には一番快適です。
オフィスを考慮した住まいも重要
オフィスの近くにマンションを借りることができれば、毎日徒歩で通勤できるので、軽い運動として家とオフィスの往復を捉えることができると思います。
例えばアソーク(Asoke)などの都心に住むというのも1つの考え方です。Asokeには、スカイトレインBTSのスクンビット駅(Sukhumvit)と地下鉄MRTのアソーク駅(Asoke)があり、これらの駅で殆どの乗客は降りるので、この駅で乗れるなら満員電車は避けられると思います。
やっぱりサバーイ・サバーイのタイで、通勤なんかで疲弊して仕事なんかしたくないですよね。私の知り合いには、彼氏/彼女に車で送迎させている方々も多くいます。送迎される人はサバーイかも知れませんが、傍から見て、送迎する彼氏/彼女もたいへんやなと思います...。
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