バンコクの美味い刺身も台無しになるタイ人の刺身の食べ方が凄い

タイのバンコクでも美味しい刺身が増えた

刺身は日本が誇るべきすばらしい食文化だと思います。美味い刺身を食べたときには、日本人として生まれてよかったなと思うこともあります。特に海外での移住生活が長くなると、日本に戻ったときに食べる刺身は格別な美味さを感じます。

皆さんもよくご存知のように、最近ではバンコクでも美味しい刺身を提供しているお店が増えてきていると思います。特に種類も豊富になってきており、タイでも新鮮な産地直送の色々な魚介類にありつけることも日常的になってきました。

バンコクの日本料理屋で提供されている刺身や焼き魚を食べてみるとわかりますが、日本の定食屋で食べるような味と大差ない品質や味だと感じています。最近は物流面での企業努力のおかげで、タイにいながらも日本産の美味しい刺身を、タイに空輸することで楽しめるようになっているのだと思います。

これまでは、接待で利用されるようなバンコクの高級店やホテルでしか、日本から産地直送で輸入された魚や貝を食べることは出来ませんでしたし、特に値段については高いの一言でした。

タイの物価からすれば高級料理

たしかに日本で新鮮な獲れたての魚を捌いて食べる刺身の味と比べれば、バンコクで食べられる刺身は美味しくないと言う方も多いと思います。特にチェーン店などや、安い日本料理屋は、あまり質のよくない刺身を提供していると思います。

先日、友人に招かれて夕食を食べにトンローの某日本料理屋に行ったのですが、注文した刺身がキンキンに凍っていたということもありました。そのようなレベルの低い店もまだあるのですが、意外にも値段も高かったので、後味の悪い食事会になったのを覚えています。

日本料理や刺身はタイの物価では、まだまだ高級料理になるので、一般的なタイ人にとっては日常的に食べる料理ではないと思います。ですから、タイ人を食事に誘ってあげるときには、日本料理を勧めてあげると良いかと思います。

刺身を提供していないタイの日本料理屋

物流事情が良くなったタイとはいえ、まだまだ簡単に刺身が食べられる状況ではありません。たしかにバンコクでは簡単に刺身を購入することができるのですが、地方においては刺身を食べることは難しくなると思います。

特にバンコクからの距離というのも大切ですが、消費量も関係しているのかもしれません。日本人が比較的多く働いている工業団地近くの日本料理屋には、刺身がメニューにのっていなかったりします。やはり、鮮度が命の刺身は、ある程度の販売数量が見込める消費者がいないと、通常のメニューには入れづらいですよね。

私は刺身定食は好んで食べないのですが、私の同僚が非常に刺身好きでして、刺身をおいているお店かどうかをチェックしています。工業団地近くでの接待のときには、その同僚から日本料理屋のアドバイスをもらえるので、助かっております。

タイ人に人気の日本料理は刺身

ワサビが大好きなタイ人

私の同僚のタイ人たちも、日本料理を食べに行った際には必ずと言って良いほど刺身を食べたがります。一番の人気は、サーモンでしょうか。大手スーパーであれば、生食用のサーモンを必ずと言ってよいほど、量り売りしています。

そういえば、2018年6月頃のニュースで、イギリス元代表サッカー選手であるデヴィッド・ベッカムが日本土産として、生ワサビを持ち帰ったと話題になりました。しかもチューブタイプの市販品ではなく、本物のすりおろして食べるワサビでした。

実際このニュースを知った後に、友人であるタイ人から「日本に旅行に行くんだけど、本物の生ワサビはどこで買えるんだ?」と聞かれたときには驚きました。

醤油に入れるワサビの量がハンパ無い

タイ人の刺身の食べ方について特徴的なのは、ワサビを大量に醤油に溶かして食べることです。しかも、醤油がワサビでジャムのように粘度を持つほど投入するので、日本人としては複雑な気持ちで見ています。

彼らはワサビがたくさん無いと美味しくないそうなので、個人の好みに任せたいと思いますが、繊細な生魚の甘さや旨さをかき消していると思います。そういうタイ人には、カニカマだけを食べていてほしいと、個人的にはいつも思います。

お店で働くタイ人もよくわかっているのか、客からワサビ単体で追加注文されると、小皿に山盛りのワサビを入れてもってきてくれます。