タイの経済状況と概要について
タイで就職/転職するためにも、タイ国の経済状況を知っておく必要があります。タイ自体がどのようなビジネスに強いのか、大枠で捉えることも可能ですし、経済状況の推移についても確認できるといえます。
タイの経済指標
項目 | 2012年 | 2013年 | 2014年 |
---|---|---|---|
実質GDP成長率 | 7.3(%) | 2.8(%) | 0.9(%) |
名目GDP総額 | 365.97(10億ドル) | 387.25(10億ドル) | 373.8(10億ドル) |
一人当たりの名目GDP | 5,390(ドル) | 5,674(ドル) | 5,445(ドル) |
消費者物価上昇率 | 3.0(%) | 2.2(%) | 1.9(%) |
失業率 | 0.7(%) | 0.7(%) | 0.8(%) |
輸出額 | 2,258億7,500万ドル | 225,409(100万ドル) | 224,792(100万ドル) |
対日輸出額 | 234億6,600万ドル) | 22,235(100万ドル) | 21,741(100万ドル) |
輸入額 | 2,198億6000万ドル) | 218,748(100万ドル) | 200,210(100万ドル) |
対日輸入額 | 487億3,800万ドル) | 410億8,300万ドル) | 355億700万ドル) |
タイの失業率は 1.0% 未満を推移
タイの経済指標を見て大変驚くのは、失業率が非常に低いことです。これは簡単に言えば、人材の売り手市場となっており、企業にとっては雇用したくても、人材が集まらないという状況です。
この失業率が低いということはタイ人だけでなく、タイ現地の日本人にも当てはまります。タイの企業は常に人材を募集しており、じっくりと求人情報を吟味すれば、かなり高待遇の条件で就職することも可能です。それだけタイでは人材に困っているということです。
タイで就職/転職活動する際に重要なのは、焦って就職を決めるのではなく、求人募集を行う企業について分析することです。自身のキャリアアップにマッチする企業なのであれば、初めてそこで応募することが良いと言えます。ただ闇雲に給与だけを見て決めるのではなく、雇用条件や業界動向、そして自身のスキルアップに繋がる企業かどうか見極めることが大事です。
タイの景気状況についての所感
近年のタイ経済は、比較的に緩やかな経済成長を示しており、経済成長率も3.0~4.0% 程度と予想されています。ただし、軍事政権が長く続くことで民主化が遅れ、タイ国内では政治に対する不安も大きいことから、経済への影響も心配されている状況です。
一方で、タイにおける日系企業の新規工場建設案件などは、2016年頃から大きく減少していることもあり、経済状況としては活発とは言えないのかもしれません。
例えばタイの社会においても、日本の派遣切りと同じように、日雇い労働者が職を失うことも多くあり、良い状況とは言えないのが実際ではないでしょうか。
ただし、自動車の販売における国内需要は伸びていることもあり、内需はけっして悪くもないのかもしれません。
以上から、景気状況としてはビジネス業界によるとも言えますが、穏やかな状況が続いていると言えます。
出典について
1) 日本貿易振興機構(JETRO)