海外で働くという選択肢もありでは

海外市場が正に熱かった

2011年頃の話ですが、NHKの情報番組「灼熱アジア」を見たときに、東南アジアにおける経済の盛り上がりが紹介されていました。この番組を見たときに、正に今すぐ海外に出て働きたい、という感情が強く湧き上がったのを覚えています。

今現在、タイでの生活は少しずつ慣れてきたところです。初めてタイに旅行で訪れた頃からすればタイで生活することになれてきたとは言え、まだまだ四苦八苦することも多いのが実情です。と言いつつも、既に生活の一部はタイにすっかり馴染んでしまい、現地タイ人と同じような生活スタイルを取っている一面も増えてきたような気もします。

タイ生活では知らないことが多いのですが、仕事においてタイ人と一緒に働いていると、正に「灼熱アジア」のように、タイで頑張ってスキルアップとキャリアアップを両立したいと思う今日この頃です。

海外就業を希望した過去

日本にいた時から、海外勤務を経験し、スキルアップしたいと考えていました。以前の職場では、社内で海外事業部門に異動できないかと、当時の部門長に相談したりもしました。そうするうちに海外で働きたいという思いが強くなっていき、人生の次のステップとして海外での就業を考えていました。

ある時、自身の経験がドンピシャで当てはまる海外ポストの募集が社内でありました。当然ながら部門長に相談し、社内の人事部に応募してみました。そして、社内の選考もトントン拍子に進み、見事に海外で働くチャンスを得たのです。あの時は、今後の海外就業での展望や、現地生活を想定することで、毎日が楽しいひと時でした。

ところが、その後にリーマンショックが発生・・・。海外出向の案件は見事に無くなり、海外で働くチャンスを逸してしまいました。

諦め切れない海外でのチャレンジ

リーマンショックとは、2008年9月15日にアメリカのリーマン・ブラザーズという投資銀行が破綻したことで、世界的な金融危機が発生したことを指して言います。

この世界的な事件を機に、私が海外で働くチャンスが遠のいたのは事実です(これを言い訳に海外に出なかった、というだけかもしれませんが)。

けれども海外での事業経験を積み、グローバルで活躍するための準備は怠りませんでした。一度は海外への出向が決まっていたことや、海外で働きたいという気持ちが消えずに残っていたことで、海外の就労状況や経済情勢に関する情報収集は欠かしませんでした。

しかし日本での業務は多忙を極め、プロジェクトの中心人物として目の前の課題を取り仕切りすることで、日々の業務に忙殺されてしまいました。気づけば2015年も残り数ヶ月という時期でした。

それまでのプロジェクトが嘘のように区切りがつき、自分の仕事の棚卸を行い、次の計画を練り直していた時です。ふと「会社を辞めて、海外に行くか」、という思いが沸々と出てきました。

思い立ったが吉日です。

退職届の提出は折を見て

絶対にお勧めしないのが、次の就職先を決めずに、現在の会社を辞めるために退職届を出してしまうことです。

海外での就職を考える上で一番大事なのは、次の就職先を見つけることです。最近ではタイや他の国でも、Skypeを用いて面接できる状況になっていますので、日本にいながら就職活動が可能になっています。

就職先も決まらないままタイに来て、転職活動をするのは得策ではないと思います。もちろん、蓄えが十分にあり、タイで語学学校に通いながら就職先を見つけるというのも一つの方法かもしれませんが。

ですが、思ったよりも自分の希望するような仕事が見つからないこともあります。私の知り合った人で、とりあえずタイに来てから就職活動をしてみたものの、なかなか就職先が決まらず苦労した、という話も聞きました。ですから、日本にいる時から出来る限りの準備をした方がよいと思います。

海外での求人状況

タイでは現在、業界での経験者を募集しても採用が困難な状況です。つまり、あなたが求められる人材であれば、すぐに就職先は見つかると思います。ただ、特に特定の業界での経験がない、つまり強みのない方なのでしたら、簡単に希望する条件で就職はできないと思います。

ただし、日本での求人募集要項などに比較すれば、タイでは圧倒的に就職は容易だと思います。たとえ業界経験がない30歳ぐらいでも、タイでは将来を見込んで採用されることも少なくありません。あるいは40歳以上に対する求人情報も豊富だと思います。

とにかく、行動が全てです。もし海外で働きたいと思ったら、日本での生活を捨てて、飛び込んでみてもよいと思います(無責任な発言ですが・・・)。

たしかに海外で働いたことがないから心配だ、という声もあるかと思います。私も最初はそう思っていました。ですが、なるようになります。

これから、そのような方のアドバイスになるような記事も寄稿していきたいと思います。