聞き上手になるために人の話を聞くときに気を付けるポイント3つとは

聞き上手になることも特技の1つ

あなたは普段、他の人から相談を受けることが多いでしょうか?相談と言っても内容は色々あると思いますが、話を聞いて欲しいと頼られることは良いことです。

また、職場であなたが管理職という立場であるのなら、聞き上手であることが、部下のマネージメントにおいて重要な役割を持ちます。聞き上手であれば、それだけ多くの方から情報を入手できることに繋がり、時には信頼を高めることにも役立つといえます。

ただ、多くの方が自分のことを聞き上手と思っているかもしれませんが、他人からは聞き上手になれていないのが現実です。「人の振り見て我が振り直せ」のごとく、他人の話の聞き方から、良い点や悪い点を盗んでいくことも有効だと思います。

ところで、職場において、人の話しを聞かなければならないことは多岐に渡ります。

  • プロジェクトの進捗状況を聞く
  • 会議などの打合せにおいて討議を聞く
  • 悩み事や問題についての相談を聞く

色々な場面で人の話を聞くことがあると思います。その場面に応じた振る舞いも必要ですが、人から話を聞くときに守っておきたいポイントもあります。このポイントを守っておけば、他の人から「話を聞いてくれる人」という印象を持ってもらうことができ、コミュニケーションにおける相互関係の向上に繋がります。

人の話を聞く姿勢と応対話法が重要

これから述べる「人から話を聞くときの3つのポイント」と言うのは、話し手に対して「ちゃんと聞いているよ!」という印象を与えるためのものです。

ある意味当たり前のようなことばかりかもしれませんが、自分自身が人の話を聞いているときに、以下のポイントを守れているか振り返るのは意味があると思います。

人から話を聞く際に、相手を尊重しないような聞き方では、あなたの信用が失墜することは明らかです。その信用を失わないようにするためにも、以下のポイントを守ってみて下さい。

1.話している相手の目を見る

私が一番に伝えたい聞き上手になるポイントとは、話している相手の目を見て話を聞いているかです。

常に相手の目を凝視する必要はありませんが、相手の目を見るという行為は、相手に対して注意を払っているというサインです。そのため、話し手も目を見られることで、自分の話を聞いていると受け止めてもらえると思います。

また、相手の目を見るというのは、相手の眉間に焦点を合わせると良いと思います。

また、椅子に座って話を聞いているときは、あまり踏ん反り返って話を聞くようなことさえなければ問題ないと思います。できる限り、相手と同じ目線で話をするということが大事です。

2.相手の話に理解を示す相槌を打つ

話し手の言葉を聞いているときに、大事なのは「相槌」です。

基本的なのは相手の意見を肯定する返答です。

  • そうだったんですね、納得しました
  • その考えは凄いですね
  • 大変だったんじゃないですか?

話し手は、基本的に自分の意見を否定されることを嫌がります。そのため、否定するのではなく、先ずは相手の意見を受け止めることが大事です。

次に大切なのは、相手が言った内容を、別の言葉で言い換えて確認することです。相手が話した後に、「つまり、あなたは XXXXX ということが問題と考えているのですね?」と聞き返すことです。

この聞き返しが、話し手にとっては話を聞いてもらえていると感じるとともに、話し手の情報を整理するのに役立ちます。話し手のポイントを整理して示してあげることでコミュニケーションもスムーズに進むはずです。

3.携帯電話に注意を向けない

最後に大事なポイントとして、話を聞いているときは携帯電話に注意を向けないことです。

携帯電話は業務において非常に重要なツールです。そのため、人によっては片時も手放せないかもしれません。携帯電話に着信があれば誰からの電話なのか気になりますし、メールが届けばどんな内容かチェックしたくなると思います。

ですが、人の話を聞いているときに、携帯電話に自分の注意がそれていると、話している相手はどのように感じるでしょうか?話している人は、自分の話を聞いてもらえていないと感じるでしょう。

話を聞いているときに電話が鳴った場合は、相手の話の重要度や、話を中断させてはいけない場面なら電話は無視することが一番です。

電話の着信があった際に、どうしても誰からの電話なのか確認すべきであれば、一言「失礼」とでも言って断って、電話を確認するような気遣いが必要です。たった一言を伝えるだけで、話し手も理解してくれると思います。

話をしている人がまだ話の途中にも関わらず、携帯電話に掛かってきた着信に出るような人もいます。このような人は、ちょっとした気遣いができないことで、他人から信頼を少しずつ失っていっているのかと思います。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

役職が高くなれば、相手に対して謙虚な姿勢を示せなくなる方が多くいます。社内でも上司と部下の関係なら、上司の応対が横柄なこともありえます。ワンマンな経営者に対しては、どうすることもできないかもしれませんが...。

ですが、横柄な対応をする上司と、部下の話に積極的に耳を傾けようとする上司、どちらのほうがより信頼を集められる人物かは一目瞭然です。

部下だからと言って偉そうな態度をとるようでは、人としての器の小ささも見せているようなものです。いつも人からどのように見られているか意識はしておきたいと、私はいつも思っています。

でも、しょーもない話につき合わされる時は、上のポイントを逆に守らず、相手に不快感を見せたりしています。相手に気づかせるのも大事かなと私は思います。目を合わせず、適当な相槌を打って、携帯電話をいじる、という連続コンボを繰り出せば、相手も気づいてくれるかと。