グローバルビジネスにおける英語力の重要性
近年の日本では、TOEIC テストなどの英語力を測定するテストが重要、就職活動や転職活動などを始めとしたビジネスにおける重要性が増しています。
現在は日本だけでなく世界中の企業が他国に展開し、グローバルでビジネス活動を広げています。そのため、今後のビジネス業界においては、世界の企業を相手に競争する必要がより高くなっていきます。
グローバルなビジネス領域で必要となるビジネスツールとして、先ずは英語を思い浮かべると思います。では、世界の方々がどの程度の英語力を持っているのでしょうか?現在の日本の英語力はどの程度なのか確認しておくことも必要です。
今回は、2017年の世界の英語力ランキングが、EF 社によって発表されたので、その結果について紹介します。
EF EPI による世界の英語能力評価結果
EF とは、スウェーデンで1965年に創業された企業です。国際教育企業として事業活動を展開しており、「Education First」が EF の正式名称となっています。
EF EPI とは、EF 社が実施する英語標準テストのことであり、このテスト結果から英語能力指数が計測されます。今回実施された2017年の第7回テスト ER EPI では、世界80カ国と地域の英語能力が比較されています。
今回の2017年のテスト結果は、2016年に実施された EF EF SET を受けた100万人以上の受験者データを用いているランクを決定しているそうです。
英語能力ランキング2017年で日本37位
EF EPI の結果で、日本は80カ国中37位という世界ランキングでした。日本の英語能力が低いということは、このテストでも明らかとなってしまいました。
アジアの国々の世界ランキング
- 第5位 シンガポール
- 第13位 マレーシア
- 第15位 フィリピン
- 第27位 インド
- 第29位 香港
- 第30位 韓国
- 第34位 ベトナム
- 第36位 中国
- 第37位 日本
- 第39位 インドネシア
- 第40位 台湾
- 第42位 マカオ
- 第53位 タイ
- 第71位 モンゴル
- 第77位 カンボジア
- 第80位 ラオス
アジアの国々で比較した場合、公用語として英語が使われているシンガポールが世界第5位で、アジアの中では1位です。
意外なランキングだと思ったのは、インドが意外にもランキングが低かったことや、ベトナムの英語能力が高かったことです。
ランキングについては、指標に使われたという100万人以上の受験者データが、もともとどのような母集団によるものなのか、大きな意味はないと思います
英語能力が標準以下の低い日本
今回の英語能力テスト結果で問題ないのはランキングではなく、日本の英語能力が「低い」というカテゴリーに含まれていることです。グローバルビジネスが当たり前となった近年でも、まだまだ英語力が低いと評価されるのは、社会的な課題であると思います。
残念ながら世界ランキングでは、日本の英語能力は低いと評価されてしまいましたが、個人的な英語力がどうなのかのほうが大切です。海外ビジネスにチャレンジしたいのなら、自身の英語力に磨きをかけるのみですから。
ところで、タイにおける英語力も「低い」と分類されています。たしかに、採用活動を行っていると、ビジネスレベルの英語力と履歴書には記載されていても、実際に面接してみると、英語でのコミュニケーションが上手く取れないことや、筆記テストの回答が良いとはいえないことが多々ありました。
グローバル展開のために海外進出したとしても、なかなか現地での人材雇用がたいへんな今日この頃です。
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