現在の収入と目標とする収入は別
現在のあなたの収入が多いか少ないかは、他人との比較ではわかりません。収入なんて同じ会社の中でしたら、同年代の人との給与格差なんてほとんどありません。恐らく、自分より給与が高い人はどのような仕事をしているのかが気になるのかと思います。
世間一般では同年代の人がどのぐらいの給与を貰っているのか気になる人はいるのかと思います。もし気になるようでしたら、以下のようなサイトで各年齢別の平均年収ランキングが紹介されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
上記のランキングを見ても分かるとおり、給与については業界や企業規模によって大きく変わります。また、企業家と従業員でも、まったく収入は異なってきます。はっきり言って、中小企業の社長であれば3,000万円ぐらいの年収を得ている人はザラにいます。
年収を比べる相手は上を見えればキリがありません。ですが、他の人と年収を比べるのではなく、自身の収入の目標は見つけておくべきかと思います。
高収入だから貯蓄できるとは限らない
自身の将来設計においては、貯蓄はとても重要だと思います。貯蓄をすることによって、将来的な生活において金銭的に困ることが無いように備えておく事ができるからです。
仮に年収 1,000 万円を稼いでいたとしても、支出が収入と変わらなければ、当たり前の話ですが貯蓄できません。ましてや最近では、クレジットカードなどが普及しているので、貯蓄額がマイナスという方もいたりします。
そこで、自身の収入が十分かどうかを考えるときには、現在の生活費と給料を比べることを最初にすべきことだと思います。結局は貯蓄するためには、収入からの支出を減らすしか方法はありません。そして、自分の収入がいくらになれば満足できるのかは、現在の毎月の貯蓄額との差額から考えればよいと思います。
高収入だから貯蓄できる訳ではありません。結局は支出がいくらかかっているのかを考えて、自分の目標とする貯蓄額にあわせた生活をすることが必要となります。案外、家賃の安い家を借りて、無駄な支出を減らすだけで、意外にも貯蓄はできるものだと思います。
タイで考える将来的な給与モデル
タイの多くの企業では、年に1回昇給するチャンスがあります。会社の業績にもよりますが、それなりに結果を出していれば3~5%の給与アップが期待できます。
例えば、現在10万バーツを給与として受けている場合、毎年5%ずつ昇給した場合、10年後には次のような給与になっています。
- 1年目:100,000 THB
- 2年目:105,000 THB(1年目の給与 100,000 THB × 1.05)
- 3年目:110,250 THB
- 4年目:115,762 THB
- 5年目:121,550 THB
- 6年目:127,627 THB
- 7年目:134,008 THB
- 8年目:140,708 THB
- 9年目:147,743 THB
- 10年目:155,130 THB
1年目の給与が月10万バーツ、仮に賞与が年間3ヶ月分として計算すると、年収で 150 万 THB となります。10年後の給与は、月15.5万 THB の場合で賞与が年間3か月分を受けたとしたら、年収で 232.5 万 THB です。
この金額が多いか少ないかは、収入を得る方によってかわってくると思います。例えば、月の給与が5万バーツの人からすれば倍以上の収入なので、羨ましく思うと思いますし、月給20万バーツの方からすれば、少ない給与と思わざるをえません。
将来的にもらえる給与は決まっている
タイでは得られる給与と言うのは簡単に算出が可能です。まして、タイで現地採用された方には退職金がありません(Provident Fund という制度を有する会社はありますが)。そのため、働いて得た給与から貯蓄した総額が定年退職後に残るお金になります。
人によっては年金をもらうかもしれませんし、投資からの収入も得られるのかもしれません。いずれにしても、タイで働いた結果、得られる金額と言うのはたいした額ではないということが良く分かります。そのために、貯蓄することが重要となります。
タイに移住された方にとっては、今現在は問題ないのかもしれませんが、将来的な設計を考えた時に必要となる金額というのは、意外に多いと思います。そのためには、仮に60歳まで働いて、いくら貯金するかが大切です。
60歳で定年となり、老後を月5万バーツで20年過ごすとした場合、20年間の生活に必要な金額は1,200万バーツです。タイでは物価も上昇しているので、月5万バーツでは生活費が足りない可能性もあります。意外にシビアな金額が必要となってくると思います。
タイで安泰の人生を送るにはお金はいくらあっても足りない
タイで将来に渡って長く楽しく過ごすためにも、お金は必要となってきます。いくら日本と比較して物価が安いといっても、それなりの暮らしをすれば、必要となるお金もうなぎ上りに増えてしまいます。
私が思う、夫婦2人で必要となる生活費は、月10万バーツだと考えています。あくまでも現状の物価を考えた時のことです。当然ながら、10万バーツの中から、日本に一時帰国する必要などもひっくるめて捻出する必要です。それぐらいないと不安で仕方ないと思います。
一方で、タイでの日本人の最低賃金は5万バーツです。コールセンターで働く方は、月に3万バーツで生活しています。これらは日本人が1人で生活するための最低限の収入なのかと思いますが、これだけの金額を確保できていれば、タイでも楽しく生活できるのかとも思います。
いずれにしても、年金や副収入が無い方は、1人分の老後資金として最低1,200万バーツは貯蓄額として用意しておくことがタイで生活を送る上でも必要なのかと思います。
コツコツと貯蓄成り、副収入を増やすなりして、老後も楽しいタイ生活を送りたいと思う今日この頃です。
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