いつでも長期休暇や連休が取れる海外の仕事環境

好きな時期に会社に休暇を申請できる権利

日本では、有給休暇(Annual Leave)を取得できることは従業員の権利だ、というような主張を聞いたりネットで見かけたりすることがあります。しかし海外では、当たり前のことすぎて、そのようなことは議論にもなりません。有給休暇(Annual Leave)を取得したかったら、自分で計画して取得すればよいという考えです。

私も毎年得られる有給休暇は全て取得し、タイ国内旅行や海外旅行に出かけるために使います。有給休暇を取得するときに、誰も私が休むことに対して文句も言いませんし、他の従業員たちも自分たちのスケジュールで休暇を取得しています。

生活していくうえで仕事はとても大事ですが、仕事以外にも時間を使い、自分自身の余暇を充実させることも重要です。そのために海外で働く方々は、仕事で効率性を高めることや、短時間で結果を出せるように試行錯誤することで、勤務時間内に仕事の成果を出しています。そして有給休暇を取得しても業務に影響が出ないように、社内での調整も日頃から行っています。

ただし有給休暇を取得することは自由ですが、結果で仕事は全てが評価されるので、自身での仕事の管理も欠かせないのは確かです。

有給休暇は余暇のための休み

以前の記事で紹介していますが、海外では「Sick Leave」という制度があります。この Sick Leave は、病気の際に有給で会社を休むために使います。

病気時の休暇届「Sick Leave」のおかげで年次有給休暇は余暇に活用

日本では Sick Leave が整備されていないため、体調不良や風邪で会社を休む場合には、年間に与えられた有給休暇を消化する必要があります。

海外では、Sick Leave と Annual Leave は別に取得できるので、年間に計画した休暇を取得することが可能です。

海外でも日系企業は悪しき習慣のまま

海外にある日系企業において、有給休暇(Annual Leave)を簡単には取得できないという状況の日本人の方々が多くいると思います。有給休暇を取得できない理由としては、業務に支障が出るため他の方に迷惑をかけてしまうから、などが多いのではないでしょうか。そのため長期休暇取得など、とんでもない事という考えを持っていらっしゃる方もいらっしゃると思います。

ですから海外で働く日本人の方々が長期休暇を取得する場合は、日本側の休みであるゴールデンウィークや年末年始ぐらいしか時期がないというのが一般的です。タイではソンクラーンなどの国の休日や祝日は休まざるを得ないですが。

確かに、日本から出向で駐在に来ているような方々は、海外で働いていても日本からの業務指示等に従う必要があったりするため、簡単に自分が働く国のルールだけで仕事をするのは難しいと思います。

そのような環境で働くことを受け入れるのなら、それで良いと思いますが、自分には合わないと思うのでしたら海外の外資企業などで働くことも選択肢になると思います。最近は日系企業でも超絶ホワイトな会社も増えているので、一概に海外だけが最高とは限らなくなっているとは思いますが。

海外で働く日本人も十人十色

日本人の方々と仕事を一緒にすることが多いですが、だいたいの方々は勤勉で真面目だと思います。そのような方々に休暇を取らないのか聞いてみると、「残業するぐらいに忙しいので休暇を取得する余裕がない」というような回答が返ってきます。

日本人の方々は真面目なのはわかりますが、生産性が悪いのか、要領が悪いのか、忙しいという口癖の人が多いと思います。

ただ一方で、定時出社し定時帰宅するような方々もいます。有給休暇の消化率はほぼ100%で、業務にも支障を与えないような働き方をされている方もいます。

また別の例ですが、既に有給休暇を早々に消化してしまったので、Sick Leave で会社を休む人もいます。会社ごとのルールですが、一般的にSick Leave で3日以上休む場合には医者の診断書を会社に提出する必要があります。そこに目をつけて、2日以内の Sick Leave を繰り返して申請し、休暇を取得する人もいたりはします。本当に、十人十色という言葉を海外では感じることが多いと思います。

年間の休暇日数は140日ぐらい

単純計算で、1年は52週あるため土曜日と日曜日が計104日あります。タイでは祝日が15日ほどあります。有給休暇は多い会社で年間14日程度付与されます。病気の際には Sick Leave を使いますし、陸運局等に行く際には Business Leave を使えます。また、飛び石連休の場合は間にある平日も休みになったりもします。

一年間でざっと計算しても、140日ぐらいは休暇で仕事をしていないのではと思います。逆に残りの約220日間で1年間の成果を出さないといけないと考えると、けっこうシビアですね。

余暇なくしても仕事なしと私は考えますので、今週末もパタヤに行って、リフレッシュしてこようと思います。