タイの企業は朝の始業開始が早い
タイでは、始業開始が午前8時開始、8時30分開始などの会社が多くあります。日系企業のタイ子会社であっても、日本と営業時間が異なるケースは多々見られます。
タイは年中暑い国なので、いわば年中サマータイムのようなものです。実際には、日本と同じく12月から2月頃までの間は、日の出から日の入りまでの時間が短くなるので、サマータイムというのも正しくないとは思います。
余談ですが、英語でサマータイムのことを言うときは、イギリス英語ではそのまま Summer Time になるそうですが、アメリカ英語になると Daylight Saving Time という言い方をするようです。勉強になりました。
タイで働きだしたことで、この始業時間が早いことは、朝の通勤時に暑さを回避できることもあって、良い社規定だなと思っています。だいたい私は始業開始時間の30分前までにオフィスに到着するようにしているので、家を出るときはけっこう涼しいとは思います。
12月頃からは2月頃まではタイでも涼しいを通り越して、少し肌寒くなりますので、朝や夜はジャケットを羽織ってちょうど良いぐらいかと思います。
日本における企業の始業開始時間は朝9時
日本では、午前9時に始業開始する固定時間制度を導入する企業が多いと思います。最近はフレックスタイム制度や、裁量労働制度などを活用する会社も増えてきているので、労働者がより自由な時間で働けるようになってきたとは思います。ですが、始業時間が9時開始というのは、日本の会社全体に占める割合としては一番多いのではないでしょうか。
ところで労働時間制度には、大きく分けて以下3つがあります。
- 固定時間制度
- フレックスタイム制度
- 裁量労働制度
3つの制度の違いを簡単に説明します。より詳細な解説は他の専門サイトで確認されることをおすすめしますが。
「固定時間制度」は、就業規則で決められた始業時間から就業時間まで勤務することです。例えば、9時から17時までが勤務時間と就業規則で決められている場合です。
「フレックスタイム制度」は、就業規則で決められたコアタイム中は必ず出社する必要があり、決められた月間の所定労働時間を満たす必要があります。コアタイムは、朝10時から昼15時まで、月の所定労働時間は160時間などと定められていますが、企業ごとに当然ながら条件は変わってきます。
「裁量労働制度」は、出社時間や勤務時間を労働者が決めることのできる制度です。労働時間をみなし時間で計算するのですが、成果主義の職務などに適用されるようです。
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私は裁量労働制度のことを間違って、労働裁量制度と覚えていましたので、各制度の違いを確認して良かったです...。
朝の始業時間が早いタイでの「あるある」
1.朝食をオフィスで食べる
タイのオフィスでは、出勤途中に購入したパンやお粥などを食べる人が多いと思います。私のオフィスでも、私の席のまわりから、美味しそうな匂いがただよってきます...。
人によっては、始業時間を過ぎているのに、ダラダラと朝食をとりながら仕事に取り組んでいる人もいるのですが、タイではあまりそのようなことでお咎めを受けるようなこともありません。こういう自由なところがタイの良さではないでしょうか。
2.仲の良い友達と朝食を食べる
通勤途中で買った朝食を、仲の良い友達同士で一緒に食べています。今日の朝は何が食べたいか、何を買ったかなどは出勤途中に LINE で共有されるので、買い逃す朝食はないそうです...。そして、オフィスで友達たちと輪になって、昨日の出来事などを和気藹々と話しながら、朝食を楽しんでいます。
3.朝食を食べに出かける
朝の始業時間開始前にオフィスには到着しているのですが、オフィスに到着するとすぐに朝ごはんを食べに屋台へ直行する人がいます。出かけたまま1時間近く戻ってこないような事もたまにあります...。あまり厳しく管理しない会社によっては、始業時間は過ぎていても、朝食を買いに行くことを黙認していたりもします。
朝は早く出社し、残業せずに早く帰宅
タイのバンコクはビジネス街が集中しているため、出勤時間帯の電車の混雑や、道路の渋滞が酷いことは有名ですし、バンコクで仕事をする人にとっても嬉しくないことです。そのため、朝は早く出社して、残業せずに終業時間で帰宅するようにしている人が多くいます。私のオフィスでも、終業時間になれば、ほとんどのタイ人は帰宅してしまい、残っているのは日本人だけという状況です。
バンコクの通勤電車も毎朝満員で、会社に通勤するだけで疲れます
17時や17時半頃に会社を出れると、その後のプライベートの時間もしっかり取れるので、買い物に出かけたり、晩御飯を食べに行ったりと楽しめます。渋滞に巻き込まれてしまうエリアに車で通勤されている方はどうしようもないかもしれませんが...。
朝早い出勤はたしかに時間外労働なのですが、私は昼食のランチタイムや、業務の合間の休憩時間で相殺しています。結果的に決められた勤務時間以上は働かないようにしようと努力し、その時間内で成果を出せるように決めています。実際はなかなか難しく、残業する日も多くなってしまうので、まだまだ改善が必要です。
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