客先のオフィスビルに訪問する際には写真付きIDカードを忘れずに

タイでは外出時にIDカードの所持が義務

タイでは、外出する際にパスポートや運転免許証などの身分証明書を携帯所持することが義務とされています。基本的に普段の生活で、身分証明書の提示を求められるようなことはないのですが、もしもの時のために携帯しておく必要があります。

身分証明書を持っておくべきなのは、クラブやディスコなどの夜遊びスポットに行くときです。タイでは警察の取締りなどがよく行われるので、その際に身分証明書を提示できないと面倒です。たしかにクラブなどは、入場時に身分証明書を見せなければ入店させてくれない店もありますが、店や入口セキュリティによっては身分証明書の提示なしに入店できてしまうこともあります。

私は今まで何度も経験があるのは、警察の検問で身分証明書を提示したことです。深夜にタクシーに乗って帰宅しているときばかりですが、警察の検問で道路脇に止められ、身分証明書を見せるように言われました。その時も当然身分証明書を所持していたので、まったく問題ではなかったのですが、身分証明書チェックのためにわざわざタクシーから降ろされ、ボディチェックもされるという面倒な思いをした経験があります。

ちなみにタイ人も、バット・プラチャーチョン(บัตรประจำตัวบัตรประชาชน)といわれる携帯市民カードを常に所持して外出しています。

タイでは客先訪問時にもIDカード携帯が無難

仕事で客先などに訪問する際には、IDカードを常に持っておくことをお勧めします。殆どのオフィスビルでは、エレベーターに上階にあがる前にセキュリティ・ゲートが用意されています。そのセキュリティ・ゲートを通過するためには、オフィスビルの受付で入管カードを使う必要があります。

オフィスビルのセキュリティ・ルールにもよりますが、基本的に写真つきの身分証明書の提示が求められます。一部のオフィスビルでは、名刺(写真なし)でも通してくれるところもあります。ですが、客先訪問したのにIDカードを忘れて入館できないため、お客さんに1階まで降りてきてもらうのは、マズイかなと思います。

オフィスビルだけでなく、大手企業の工場訪問時にも身分証明書の提示を求められることがあります。工場によっては、各自のセキュリティポリシーによって、厳しく管理されているので、身分証明書の所持は欠かせません。

タイ就職/転職時の企業訪問時のIDカード

タイで就職活動や転職活動をされている方も、人材紹介会社や企業を訪問するときには、IDカードを忘れずに持っておいたほうが良いですよ。人材紹介会社は、バンコク都内の商業ビルにオフィスを構えていますので、オフィスを訪問する際には1階の受付で入管カードをもらうために、自身のIDカードを預ける必要があります。当然ながら面接を受けるために企業を訪問した場合も同様です。

また、人材紹介会社に行くときは、求人者として登録する際に、パスポートの提示を求められることもありますので、可能であれば、パスポート以外の身分証明書を持っていったほうが良いとは思います。

いずれにしても、日本とは違い、タイではセキュリティ管理がしっかりしているため、身分証明書が大切な役割を果たします。タイだけでなく、他の東南アジアも同様にセキュリティ管理がしっかりしているので、むしろ日本のセキュリティは甘いなぁと思います。

公的機関でなければ日本の運転免許証もIDカードとして有効

オフィスビルの入館などでは、写真つきのIDカードを提示できれば問題ないので、日本で発行された運転免許証でも問題ありませんタイ語だろうが日本語だろうが、英語だろうが身分証明書らしきものであり、写真が付いていれば問題ありません。

また企業によっては、自分の会社のオフィスビルに入館するための写真付きIDカードを発行している会社もあると思います。そのようなカードでも、タイで他社のオフィスビルに入館するときのIDカードとしても使うことができます。

最近では名刺に顔写真を印刷している企業も増えました。まだ試したことはありませんが、これもオフィスビルの入館には十分使えるのではと思います。

パスポート所持がセキュリティ上不安な方へ

パスポートはサイズが大きいですし、もし落としたときのことを考えると普段から持ち歩くのは避けたいと思います。そのためにも、パスポートの代わりになる身分証明書を用意しておいたほうがよいでしょう。

日本では運転免許証やマイナンバーカード、学生証などがありますが、どれでもオフィスビルなどのセキュリティを通過するためだけであれば問題ありません。何か1枚パスポート以外に持ってきておくことをお勧めします。

タイで作成できる身分証明書なら、運転免許証の取得が一番簡単でしょうか。時間はたしかにかかりますが。