日本とは違うタイの文化
タイの職場でタイ人と働いていると、色々と文化の違いや言語の違いに驚くことも多いです。それが良いときもあれば、日本の職場であればNGになるようなこともありますが、タイで働くなら「郷に入っては郷に従え」で受け入れるようにしています。
例えば、職場のデスクで終日何かを食べている、休憩時間でもないのにオフィス外に買出しに30分ぐらい出かける、ずっと社員同士でお喋りしている、などは多くの職場であるのではないでしょうか。
これらの日本では考えられないような慣習を上手く受け入れながら、タイ人の部下たちを管理するのがタイで働くコツなのかと思います。ただ日本のビジネスマナーを押し付けるだけでは、うまく仕事が回らなくなったりするかもしれません。
一方で、タイ人だからと迎合してしまう日本人も多くいるので、うまく良し悪しの線引きをすることが必要とは思います。
タイ人と働いていると、勉強の毎日です。
タイの職場で驚いたタイ人の言動
以下の3つの事例は、私が経験したタイの職場でのタイ人の驚きの言動です。日本の職場ではNGになるようなことが、タイでは日常茶飯事に行われています。
もし、あなたも同じような経験をされていたら、あるあると共感頂ければ幸いです。
1.ミーティング中に頬杖をつく
私が知っているのはタイ人女性なのですが、彼女はミーティング中はずっと頬杖をついています。上長からの質疑応答に対しても、頬杖をついたまま...。
日本の職場だったら上長から注意されるような態度ですが、タイなら普通なのでしょうか?タイ人なら特に問題の無い行いなのか私にはわかりませんが、特に誰も気に留めていないようです。
頬杖をつくは、タイ人にとって考えている証拠なのかな、と勝手に解釈しています。
実際に頬杖をついている彼女は、仕事が良くできますし、決してミーティングに集中していない訳でもないので、私も特に何も言いませんが。
2.回答期限はあって無いようなもの
仕事でどうしても本日中に回答が欲しい、あるいは報告が欲しいときあります。特に突発的に起こった問題に対する対応が必要な場合です。
このような場合に、担当のタイ人に何とか本日中に対応方法を連絡してほしい旨を伝え、業務終了時間までに終わらない場合には、状況報告を定時までにするよう依頼します。
ですが、業務終了時間になっても連絡がこないことが多々あります。仕方なく担当の席に向かうと、担当の周囲の人から「彼は帰りましたよ」という回答を受ける始末。
タイでは日本以上に最悪の場合を考えて、リスクマネジメントを慎重に行うことが求められます。部下のミスは上司のミスなので、ミスは自分で挽回できるような案を事前に持っておくことも必要かと思います。
3.理解できないときに「はぁ~?」と返答される
タイ人に質問したときに、彼/彼女が理解できないときに聞き返す場合、「はぁ~?」と言われることがよくあります。
日本だったら、自分の部下が「はぁ~?」とでも言おうものなら、「舐めてんのか、このボケ!」とか言ってしまうかもしれません。
ですが、ここはタイ。タイ人が「はぁ~?」と聞き返した場合は、理解できなかったという反応なのだと冷静に受け止め、改めて質問しなおすようにしています。
ですが、「はぁ~?」と聞き返されと、一瞬イラッとするのはどうしようもありません。
タイ人だけが問題ではありません
タイで働く上で、タイ人と協力しながら業務に取り組むことは必然です。ただ日本のビジネス習慣と異なる言動を取るタイ人も多くいますし、最初は戸惑うこともあると思います。
ただ、タイ人もアホではありません。ただ知らないだけです。知らないことを教えることで、職場での環境も簡単に改善することも多いです。決して、日本での経験だけを物差しにして言動を判断するのは良いとはいえません。
日本人でも仕事が出来ない人は多々いますし、日本人以上に仕事ができるタイ人もたくさんいます。ビジネスが上手くいくかどうかは、タイ人や日本人だけに限らずとにかく優秀で社風に合う人材を雇えるかだけです。
タイ人のレベルは高まる一方
タイにはグローバル企業と言われるような大手現地企業も多くありますし、優秀な人材も多数います。そのような企業やタイ人の方と一緒にビジネスに取り組めるときは、とても仕事が面白く、意欲的に取り組めると感じています。
本当に高いレベルで仕事ができるとき、自分も成長できたと後になって振り返ることもできます。タイではそのようなビジネスが今後も増えていますし、日本以上に携われるチャンスも多いと思います。
タイにいたら日本人との関係も簡単には切れないので、仕事が出来ない日本人に出会ってしまったときの絶望感はどうしようもないですが...。
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